ヤモリ先輩との再会
ついに彫りました。
何に挑んでるのか自分でもよくわかりませんが。
つい先日、我が家の階段をのぼる途中の外壁に、ヤモリ先輩を発見。
びくぅっ!!としましたが、同時にちょっとした感動を覚えました。
そもそもなぜヤモリ先輩と呼んでいるかというと、ちょうど1年前、この家に引っ越してきたときに、この家の先住民だったと思われるヤモリ先輩が、お風呂場にある日ポテッと現れたのです。(この音があらわすように、先輩の出現の仕方はたいへんな恐怖でした)
それから2,3日ほどヤモリ先輩は我が家のお風呂場〜玄関付近を陣取られておりまして。
その間、爬虫類・両生類が苦手な私はビビりまくり。
この性質がカワイイと思われる年頃なら救いがありますが…。生活に支障ありまくり。
朝のトイレも行けず駅まで我慢して用を足したほど…。な、情けな…。
職場の方や友人にもぼやく程に、「ヤモリ、カワイイじゃん!」という答えが帰ってくるばかり。
まあ…そう…なんですケド…、と、どうしても本能的にカワイイと思えず…。
結局ビビリまくる日々の末にようやく、ヤモリ先輩は我が家を後にしてくれたのです。
そしてまた再度現れたヤモリ先輩。
同じお方なのかどうかはわかりませんが、ちょうど1年後の今に現れたというのも何かの縁。
と思いながら、外壁から移動され、結局我が家の玄関までご挨拶に来られた日には、今年も変わらずビビりまくりでしたが。
今回はわりとすぐに外の世界へ飛び出して行っていただけました。
ヤモリ先輩は、小さい昆虫を食べていただけたり、こちらに害を及ぼすわけでもないですし、
気にせず同居できるに越したことはないのではと頭でわかっていながら、
どうしてもどうしても。この動揺を隠すことはできないのです。
それでも一年越しにお越しいただけた先輩に少しでも歩み寄ろうと、彫りたい!という気持ちがなぜか湧いてきまして。しかし先輩を直視できない私の記憶はあまりに頼りなく、また画像検索する勇気もないとTwitterでぼやいたところ、友人から「ヤモリ デフォルメ」で検索したらどうか、という建設的なアドバイスをいただき。
(同時に「キモカワイイの元祖。アンガールズと同じだ」という励ましもいただきました)
恐る恐る検索してフォルムをなんとなく遠目に眺めてインプットしてウィンドウを即座に閉じ、(デフォルメでも十分な破壊力…)なんとか彫れたのがこちら。しかし正解がいまいちわからないので、ちょっと違うような気もしています…。
しかし黒インクでおしたら、なんだかカエルになる前のオタマジャクシのようにも見えてきて、
そういえばカエルになる前のオタマジャクシも、世界で2番めくらいに苦手だと思い出しました。(ちなみに1番はカエルかもしれません)
ヤモリ先輩への歩み寄りは成功したのかどうかはわかりません。
でもなぜか、ありがたみだけは増してきました。
今日はゲリラ豪雨でしたが、外の世界へ飛び出していったヤモリ先輩は、無事だったんだろうか。
むしろ雨はお得意なのだろうか。
ちなみにイモリは両生類、ヤモリは爬虫類、ということは今日知りました。
そんなことを調べてしまうあたりが、もう好きになりはじめてるのでは?と思いながらもきっとまた再会したら動揺してしまうのでしょう。
どうでもいい、という感情よりも、嫌いとか苦手とかのほうが好きに転じやすかったりするっていいますしね。
ヤモリ先輩との関係性はまだまだこれからかもしれません。
さよなら先輩、また会う日まで。