ビッグなギフトショップ
ティムバートン監督の「ビッグアイズ」という映画を見に行った。
ティムバートン監督作品は、気がついたら大抵見ているのですが、映画館だったりDVDだったりとまちまちで。
昨年末にティムバートン展にも行ったばかりだったのもあり、今回の新作は映画館で見ようと真面目に思っていました。
60年代のアメリカで一世を風靡した「ビッグ・アイズ」というシリーズの絵画。
一躍時の人となったその作者、ウォルター・キーンだったが、実は作者は妻のマーガレットだった、という、嘘のような実話に基づいた映画。
見ていない人のために、良し悪しのネタバレはしたくないのですが。
あの時代は男性優位な時代だったから、ああいうことがなければ、あの作品たちは日の目を見なかったのかな?
世渡りが得意でないがゆえに世に出ない作品なんて、昔も今もたっくさんあるだろうけれど。
そしてもう一つ思うことは、心の目で絵を描いていたような人が、ああいう思いで描いていた絵が、果たして本当に「いい絵」になり得ていたんだろうか。悲しみ、辛さが投影されたからこその良さもきっとあったんだろうけれど。
「真の芸術」というボンヤリした概念を皮肉ったような実話なので。
以前に見たバンクシーのドキュメンタリー映画も同時に思い出した。
バンクシーは、イギリスで「覆面芸術家」として活動するアーティストで、彼の監督作品。
「Exit Through The Gift Shop」(イグジット・スルー・ザ・ギフト・ショップ)
もう一度見たくなった。
口八丁手八丁で絵なんかいくらでも売れるようになる、のか?
っていう疑問に対して、どちらもモヤッと与えてくれる。
のでぜひ二本立てで見てみてください。
ところで映画館のポップコーンってなんであんなにいい匂いがするんでしょう。
劇場では食べなかったのにその後無性に食べたくなって、
レンジで作るやつを買って帰りました。
ポン、ポン ポン。
袋ごと爆発するんじゃないかって、レンジの前でハラハラしました。