【チェコ記2】20170316(木) フランティシェック・スカーラという人

今夜から友人宅に泊めてもらうため、朝、一週間お世話になったホストにお礼を言って宿を出発。大荷物をヒーコラ言いながらなんとか運搬し、プラハ本駅のロッカーに預ける。24時間100コルナ(約460円)というからわるくない。大サイズのスーツケースが2、3個くらい入りそうな奥行きのロッカーだった。

その後はプラハで話題沸騰中らしい展示を見に。その人の名はFrantisek Skala、フランティシェック・スカーラ。
プラハ城の程近くの国立美術館で行われている企画展示だ。なんと2017年9月までやっているらしい。
どうやら元々絵本作家として有名になったらしいが、1980年代以降オブジェやインスタレーションなどの制作に取り組むようになり、チェコ国内のみならず世界でも活躍し始めたそう。

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彼の作品をひとまとめにくくることはできない。イラスト、コラージュ、オブジェ、インスタレーション。そんな言葉を並べるのは簡単だけれど、作品を言葉で説明するのは難しい。とはいえ言えるのは、この人は何でも使って遊んでしまうんだな、という印象を受けた。単純に、見ていて楽しい。ワクワクする。そんなものを作っているおじさんなのだ、たぶん。アフリカ、アジア含め世界中の文化に影響を受けているようで、恐らく目にしたもの、出会ったものを自分の作品に巻き込んでいってしまっているイメージ。
使う色やオブジェの可愛らしさと美しさ、理解不能さも満点のコラージュ、それぞれに「チェコ的」な要素がかいまみえていて、ワクワク。61歳らしいけれど、音楽が大好きで遊び心満点で、音楽グループにも様々に所属し、共産主義時代のチェコスロバキアを揶揄したような衣装を身にまといポピュラー音楽を演奏するなんていう活動もあるようだ。楽しそうな人生だな…。

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とにかく様々な素材を使って、表現している。というか、遊んでいるというか。
意味や存在の理解はとうに超えているけれども、それでも惹きつけられて目が離せない。
今回の展示ではそう多くなかったけれども「Frantisek skala」で画像検索をすると、木で作られたお面や人形、オブジェもたくさん出てくる。チェコの各地に展示設置されていたりもするよう。

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あるコーナーの入り口に「PLEASE RESPECT HIS PRIVACY(彼のプライバシーを尊重してください)」の文字。
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そうっと覗き込むと…
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これが「彼」か。
よく見ると靴は人間と一緒なんですね。

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部屋に散らばってるのは、体の一部ですか?

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えっと…お子様なのでしょうか。あるいは脱皮したとか…あるいは食べ物とか…

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照明がキーになっている作品も数多くあった。

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写真だと分かりにくいけれど巨大な壁が巨大な封筒で覆われています。1つの縦幅が1メートルくらいはあったかもしれない。
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写真じゃ見せ切れないたくさんの仕掛けがもっともっとあってドキドキしっぱなし。
国立美術館でこんなに遊んじゃうなんてずるいぞ。