【チェコ記2】20170316(木) プラハ国立美術館のオープニング
さて、昼間にFrantisek Skalaの展示を見たその日の夜は、なんとプラハ国立美術館の春の展示のオープニングの日だという。
オープニングとはなにかというと、今回は展示を全て無料(!)で見れて、館内ではバーもできて、飲みながら展示を見つつ社交するような、いってしまえばパーティーだ。
ギャラリー展示の初日というのはこういう文化があるようでだけれど、何ぜ国立美術館なので規模がでかく来場者もものすごい数。VIPエリアもある。もちろん知らない人ばかりだけれど、アーティスト自身や有名人なんかもきているのでしょう。チェコは小さい国で、プラハは小さい町で、コミュニティもそう大きくないから、いけばきっと知り合いにたくさん会えるような場でもあるだろうし、関係者もたくさんきていて、パーティー目的の人も多いのだろう。
春の展示の目玉は、中国の現代美術家「アイウェイウェイ」こと「艾 未未(がい みみ)」。
かなり世界的に有名なのですね。日本でも森美術館で個展をやっていたほどとのことですが恥ずかしながら知りませんでした…。なかなか過激な社会活動家でもあるようですが、彼のことについてはこれ以上触れないでおきます。笑
世界的に有名なダンサーで、日本では俳優としても有名な田中泯さんを撮った日本人カメラマンの展示もスタートしたばかりで、今週一週間は毎日田中泯さんのパフォーマンスが行われるという。そして私もちゃっかり見てきた。
それはダンスという言葉から想像するものとはおよそ違ったものだった。落武者のような格好の田中泯さんが不穏な動きと顔つきをしながら現れ、鳥かごのようなおりのようなセットのまわりをのたうちまわりながら這うように歩き回る。やがておりのなかに入り込み、そして這い出る。ものすごい力強さ。まわりの人たちはどう見ていたのか、とにかく呆然としていたような気がする。
以前来た時にも見てワクワクしたスペース。彫刻家のアトリエ再現だった、かな…。
バーではライブも行われていた。最前列は子供。
私はといえば無料で見られてラッキーなのとこんなにたくさんのチェコ人が一同に介しているのが面白くて展示に集中仕切れんかったワイ。
夜はシチリアへ旅行していた、チェコ在住の日本人イラストレーターさきちゃんと久々の再会を果たす。