あまのさくや個展「小書店」が終了しました。
2019.06.17(月)-23(日)
あまのさくや個展「小書店」-はんこと物語のある書店-
at Gallery and Shop 山小屋
無事終了いたしました。
恵比寿駅徒歩2分というものすごい立地にある、恵比寿・山小屋というギャラリー。
そこが突如、一週間限定の本屋さんに姿を変えました。
今回のメインビジュアルにつくった版画がこちら。この版画をつくったときのイメージで、小書店をつくりました。
2011年にはんこ作家として活動をはじめて以来、毎年のようにどこかで個展を行ってきました。
活動しはじめてまもない2012年に、ギャラリーに改装する前の山小屋で、オーナーさんに「個展やってみたら?」と声をかけていただき、私は人生ではじめての個展を行ったのでした。
そしてこの場所での個展は、その後行った2016年の個展以来、通算3度目。3年ぶりでした。
3年という月日の間には、色々なできごとがありました。必ずしも家族のことが要因ではなく、仕事やプライベート面などもろもろ総合して、「個展を行おう!」という決意ができなかったわけですが。
その3年間で何もしていなかったわけでもなく、その間の経験や仕事などで大小培ってきたものが、今回の個展に繋がってきたわけです。
個人で仕事をしていると、会社や誰かのもとで働いているよりも、自分の成長について誰かに認めてもらい、褒めてもらうような場面があまりない気がします。まあ、個人に限らず、なかなか褒められるっていう機会も少ないのかもしれませんが。
だからこそ日常的には、自分のことは自分で多少褒めてあげるしかない。あれは3年前はできなかったよね。あれも。これも。前より随分できるようになったじゃ〜んって。
アホみたいにそんなことをつぶやきながらなんとか作ってみる。だけど言ってるのはあくまで自分だから、発表するときっていうのはすごくドキドキしますし、これ誰も喜ばないんじゃないか?とか本気で思ったりもします。
そして形になったものを人前に出して、それに対して言葉をもらって、褒めてもらったりする。そんなときって、一気に報われるんですよね。本当に。
そういう意味で、個展っていうのはいい場だなとつくづく思います(笑)。あまちゃんですみません。褒められるのは好きです。
今回の個展では、今まで以上に新しい挑戦を詰め込みました。特に一番大きかったのは、自分でエッセイを発刊したこと。
しかも内容は、noteというwebサービスで事前にすべて公開してしまっている。
↓ちなみにこちらで読めます。将来的に有料化する可能性もありますが、現状しばらくはこのままにしておくつもりです。
冊子を刊行するにあたっては、連載のほうではあまり入れていない版画を数点入れています。
しかしそのくらいの違いで、内容はほぼ同じ。……にも関わらず。note読んだよ、と仰りながら購入していってくださったかたがたくさん、本当にたくさんいました。
他の人にも読ませたいから、もう一度読みたいから、実際に本を手にとって読みたかったから…など理由はさまざま。
読んだら会いたくなったと、会いにきてくださった方もおり、書いてよかったなと思えました。
さまざまな思いを抱えて、あるいはふらりと、小書店にお立ち寄りいただいたみなさま。
ひとりひとりのお気持ちが本当に嬉しかったです。
この場所で、今のタイミングだったからこそできた今回の「小書店」。
長年ここで営業していたっけ?と錯覚するくらい、なんだか空間になじんでしまっていた気がします。
そして一週間限定の「小書店」は、
元の真っ白なギャラリーに戻りましたとさ。
刹那的なのも、なんだか乙ではありませんか?
というわけで、またお会いできたらうれしいです。
今回お越しいただいた皆様、気にかけてくださったみなさま、そして展示を実現するまでにお手伝いいただいたみなさまに、本当に本当に大きな、大きな感謝を。
そしてSpecial Thanks to 両親、ならびに家族へ。
あなたたちがいなければ、文字通り、私は存在していません。
実際、「わぁ〜これは母からきてるな」「これは父譲りだな」と思う瞬間は多々あるし、言われることもあります。もちろん良くも悪くもです(笑)。
だけどもしも私の何かが褒められるならば、それは父と母が作ったものだと、しみじみ思う。
物理的に両親はあの場をみることができなかったけれど、私がそこにいるだけで、もういるのと同じなのかなとも、少しずつ思えてきました。
本当にみなさま、どうもありがとう。
2019年6月 あまのさくや
そして落ち着きのない性格の私は、この先もなかなか予定が目白押しです。
7月もイベントがたくさんありますので、どうぞこちらからご確認くださいませませ〜。
今後ともどうぞよろしくお願いいたします。